注目キーワード

ソードの10(Ten of Swords)

このカードは、ショッキングな出来事により物事が残念な終わり方をすることを暗示します。あるいは、長期間の苦しみからの解放を示します。

キーワード

正位置 – Upright –
終わり/滅亡/失望/継続不可能/災難/破産/疲労/あきらめ/裏切り/痛み/悲しみ/破滅/破壊/敗北/被害者意識/無残/大事故/精神的苦痛/災厄/生まれ変わる/死/完敗/絶体絶命の危機/自業自得/不運/最悪/負担/厳しい状況/どん底/四面楚歌/動揺/手術/狂乱/失脚/パニック/苦悶/背信/負傷/痛み/抑鬱/法的問題/没落/分裂/失敗
逆位置 – Reversed –
改善/いい前兆/再生/リスタート/一時的好転/苦痛から解放/新しい可能性/一発逆転/事態の好転/集結/決着がつく/再浮上/敗者復活/再挑戦/再出発/釈放/新境地/新たな希望/一筋の光
英単語
Exhaustion. Giving up. Betrayal. Pain. Sadness. Ruin. Destruction. Defeat. Mental confusion. Overwhelming thoughts. Pain. Mental anguish. The lowest point is reached. Acceptance of the unexpected. New mental horizons. Improvement. Help is on the way.
人物像
立ち直ろうと努力している人。失うものは何もない精神で前向きな人。疲弊していて休養が必要な人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛離婚や別離/遠距離恋愛/去るものは追わず/決定的なダメージを受ける/大失恋する/傷つき打ちのめされる/恋の悲しみを乗り越える/相手の全てを受け入れる/ 過去の恋/次の展開が望める/立ち直るきっかけを得る/
仕事倒産や廃業に追い込まれる/退職する/プライドをズタズタにされる/やる気を完全に失う/取り返しのつかないミス/打ちのめされる/決別する/ 再起する/やり直す/最悪を乗り越える/次の展開を模索する/
その他終わりを迎える/どん底状態/覚悟を決める/態度を改める/長期的な苦しみから解放/言葉による嫌がらせ/耐えられない状況/精神的な混乱/サイクルの終了/計画の頓挫/最悪の状況/運命を受け入れる/過去の全てを肯定できる/悟りを開く/心の霧が晴れつつある/未来に進み始める 一つのことが終わる/新しい兆し/古いシステムが刷新される/大きな代償を伴う成功/これ以上悪くならない/新しい1日が始まろうとしている/あとは浮き上がるのみ/一時的に好転する/肯定できない状況/都合の良い解釈をする/自分を可哀想だと思い酔いふける/我にかえる必要性/良くなったと思ったら逆戻り

正位置での意味

ソードの10の正位置は、これ以上辛いことはないと思うほどの悲しみや苦難の到来を示します。最悪の状況に心身ともに打ちのめされるかもしれません。そうなった原因は、少なからず、あなたの行いにあります。あなたがこれまで積み重ねてきた習慣の中に、負のサイクルを生み出す何かがあったのかもしれません。あるいは、世の中の流れや世界情勢など、個人の力ではどうすることもできない要因かもしれません。ピンチの時にその人の真価が問われますが、自暴自棄になって自分自身を傷つけるような行動に走る人もいます。その行為はさらに自分を追い込むことになるので、そうならないように注意が必要です。また、攻撃を受けるだけ受けて、対抗できない無残な状態を示す場合もあります。

もう一つの解釈としては、試練と苦難は終わりつつありますが、先に進む前に休息をとり、自分自身を癒してあげる必要があることを意味します。極度のストレスと心配事があなたを疲れさせているようです。このままでは、病気になる可能性もあります。しかし、嵐は過ぎ去り、暗雲は遠くに流れていきそうです。痛みや苦しみを軽くするためにも、自分を労わる時間を作りましょう。

また、このカードは、人生の岐路を暗示します。苦しい時期は終わりを迎えることを示しており、次のステップに向けての準備段階にあることを表します。落ちるところまで落ちたので、これ以上運気が下がりようがないと言うことでもあります。自分の弱さや置かれた状況を受け入れることができれば、新たな一歩を踏み出すことができます。

どん底から這い上がることや、心機一転して自分が生まれ変わることを意味します。

リーディング例

愛に関して占った場合
ソードの10の正位置が恋愛で出たら、辛かった時期の後に起こる疲労を表します。時には裏切りも意味します。まさにどん底の状態を経験します。ダメージは計り知れないほど大きいもので、打ちのめされています。あるいは、自分が病気になることで愛する人を気遣うことの大切さを学ぶかもしれません。ふたりの関係が一度終わっても、最初からやり直し、過去の問題から解放されることを意味することもあります。関係性の分岐点や、恋を通じて悟りを開くようなことも表します。相手の全てを受け入れることで、障害を乗り越える可能性もあります。
勉強や仕事に関して占った場合
ソードの10の正位置を仕事で読み解いた場合、あなたが精神的にも身体的にも燃え尽きていることを示唆します。あまりにも多くのプレッシャーにさらされているので、先に進むことができないと感じているでしょう。しかし、最悪な事態はそろそろ終わりを告げ「あとは這い上がるのみ!」という状況になりそうです。自分の使命や目的を見失い、途方に暮れているかもしれませんが、「明けない夜はない」と言う言葉を思い出して、もう少しだけ辛抱しましょう。まれに、このカードはトドメの一撃を受けるといった意味もありますので注意が必要です。
お金に関することで占った場合
ソードの10の正位置がお金に関することで出たら、損失を減らしたり、所有物を手放したり、過去の金銭的問題から自分を切り離す必要がありことを伝えています。これからは、痛みを伴う状況から得た新たな洞察力で、新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。

逆位置での意味

ソードの10の逆位置は、正位置の最悪な状態から立ち直っていくことを表します。これ以上ないと言うくらい悪い状況にいるため、あとは浮き上がるのみです。どうダメージから復活するのかを考えることが今後の課題といえるでしょう。ダメージを受けてボロボロの状態では正常な考えや目標は浮かびません。なので、まずは痛んだ心や体を休めて癒すことが先決です。また、今まで経験してきたことから反省点もピックアップして「同じ失敗を二度と繰り返さないぞ」と言う意思を持つことも大事になってきます。この絶望の淵から復活をすることができれば、精神的にも大きな成長につながります。苦しかった経験をプラスに転換できるチャンスだと思いましょう。

一方、何かに邪魔されてマイナス思考を抜け出せないことや、自分にとって都合の悪いことを受け入れる心の準備ができていないことを表すこともあります。被害妄想から抜け出せずにいることを示しかもしれません。興奮状態で誤った解釈をしていたり、自分のことを可哀想だと悲劇のヒロインのような感覚に陥っているかもしれません。また、同じような辛い経験をしたくないからと言って、行動することを拒んでいる可能性もあります。言い訳や現実逃避をやめ、自分の行動方針を選択するべきです。

自分では身動きが取れないと感じている状況も、実際には最悪な状況ではないかもしれません。そこで被害者意識を強く持ち、恨み辛みにまみれて停滞したままでいるのか、負の感情を捨てて許す心を持つことで前進するかは、あなた次第です。

リーディング例

愛に関して占った場合
ソードの10の逆位置が恋愛で出たら、あなたはまだ失望や裏切りで頭を悩ませているかもしれませんが、その状態もそろそろ収束しそうです。少なくとも、希望の光が見えてきています。ふたりの関係が終わった場合、あなたは新しい自由な感覚を手に入れるかもしれません。関係を精算したことで、生き生きとした自分になれる可能性を含んでいます。去るものは追わず、自分の人生にフォーカスして、より良いパートナーを探しましょう。あるいは、悲恋に浸ったまま立ち直れないままだったり、自分の都合の良いように解釈して脈がない相手をいつまでも追い回している可能性も示唆します。また、優しさをはきちがえていたり、真実から目を背けようとしている可能性もあります。
勉強や仕事に関して占った場合
ソードの10の逆位置を仕事で読み解いた場合、あなたはまだ将来について不安を感じていますが、より満足のいく場所に到達するためにはリスクをとらなければなりません。辛い状況から回復するために、少しずつ立ち直ろうと努力していることを示唆します。傷つきながらも諦めることなく、一歩一歩次のステージに進もうとしています。職を失うような状況に追い込まれたかもしれませんが、そのことでリセットでき、新しいキャリアをスタートするきっかけになる可能性もあります。最悪の場合、失敗を何度も繰り返すことや、自分のミスを認めないことを示唆することもあります。自分の非を認めず現実から目を背けてばかりでは、悪循環のサイクルから抜け出すことはできません。恨み節はやめて、自分にとって都合の悪いことも謙虚に受け入れましょう。
お金に関することで占った場合
ソードの10の逆位置がお金に関することで出たら、苦難や損失後の回復の時期を示します。新しいサイクルが始まり、より良い時代が巡ってくる予感です。そうなるためには、まず、あなたが最初の一歩を踏み出さなければなりません。過去の失敗や辛い経験を乗り越えて、不死鳥の如く復活しましょう。

カードを読み解くポイント

多くのタロットデッキでは、地面に横たわっている男性の背中に10本の剣が刺さった状態が描かれています。見ていても痛々しいこのカードは、サイクルの終わりと新しいサイクルの始まりを表します。したがって、このカードは、あなたが耐えてきた苦しみと悲しみの終わりを象徴しています。また、分岐点を示すカードでもあります。今の場所にとどまるのか、先に進むのかは、現在の状況をどのように受け止めるかにかかっています。

過去にあなたが強引だったり、誰かに対して不公平な態度を取ってきたりしていれば、そのツケは必ず返ってくるものです。今絶望しているのなら、少なくとも、自分の行いの結果そうなっているということです。現状を素直に受け入れて、反省すべき点があるならきちんと反省しましょう。そうすることで解決の糸口が見えてくるかもしれません。

カードの意味を更に深く考察

ソードの10のカードに描かれている絵は衝撃的なものですが、これは問題そのものの状態を示すというよりも、問題に対する反応を示しています。誰かを殺すにしても1本の剣で十分なはずなのに、この絵には10本もの剣が突き刺さっています。それほどショッキングでヒステリックな印象を受けたことをアピールしているのです。このカードは「私の人生終わった…」や「私ほど辛い思いをする人なんてこの世にいない…」など、思春期や青年期の悩みにありがちな漫画染みた感覚でもあります。

このカードに描かれている奥の方を見てみると、ソードの9とは対照的に、明るい空が見えています。思っているよりも状況は悪くなく、次の夜明けや新しい希望が見え隠れしている状態とも言えるのです。