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ペンタクルの5(Five of Pentacles)

このカードは、仕事が見つからないことや路頭に迷うなど、心身共に困窮する様子を表します。なんとか今の状況を脱出するために誰かと力を合わせて前に進みます。

キーワード

正位置 – Upright –
貧困/困窮/心配/拷問/必要/損失/喪失/失望/失敗/欠如/欠乏感/エラー/怠惰/不道徳/制限/障害/混沌/虚無感/パワー不足/体調不良/リストラ/財政難/金欠/借金/努力/不足/自信喪失/パートナー/足の怪我/親近感/好意/献身/一致/和解/相互扶助/精神的慰め/予想外の出費/散財/ストレス/悩み/疎外感/孤独感/寺院/教会
逆位置 – Reversed –
孤独/失望/協力者を失う/社会的弱者/金銭上の大混乱/不調和/不貞/不品行/不穏/心配事/失業/苦難/予想外の出費/ストレス/キャパオーバー/経済難/悩み/困窮/極貧/散財/無理/懇願/債務超過/失職/資金不足/裏切り/疎外感/孤独感/一筋の光/奇跡/
英単語
Worry. Torture. Chaos. Poverty. Effort. Tension. Need. Loss. Failure. Error. Idleness. Immorality. Disappointment. Lack. Restriction. Disorder. Worry. Belief in the future. Reconciliation. Sharing one’s last dime.
人物像
路頭に迷う人。自分を信じられない人。コンプレックスを抱える人。怪我人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛愛情の欠乏/失恋の悲しみ/純粋な愛/愛の営み/いい時も悪い時も添い遂げる結婚生活/何があっても一緒/期待外れ/関係にヒビが入る/深入りしない方がいい/貧乏な人 結婚生活の困難/恋愛関係の解消/不倫/経済的な問題が立ちはだかる/やっと気持ちが通じ合う/別れる前に和解する/一時的な仲直り
仕事給料が減額される/リストラにあう/仕事が見つからない/大きな負債/交渉の決裂/金銭トラブル/理解しあえない/貧乏くじをひかされる/面倒な仕事を任せられる/予定が立たない 仕事を失う/苦しい時期の終わり/回復するための余力がある/窮地に立たされるが救われる/求職活動をする/職業訓練校に通う/先輩や上司に相談する
その他路頭に迷う/当てがない/金銭上の問題/自分が信じられない/生きがいをなくす/自分が信じられない/身体的なコンプレックス/相性がいい相手/行き先がない/経済的援助を求める/価値観の変化/周囲から協力を得られない/金銭的な悩み/よりどころを失う/疎外感と孤独感/苦しい状況が訪れる/間が悪い/居場所がないと感じる 頼りになるものがない/お金が手元に残らない/未来への信念/最後の一銭を共有する/お金も人も離れていく/救済の希求/保護を必要とする状態/経済的挫折/経済不和がもたらす混乱/お裾分けしてもらう/ご近所との助け合い/希望を取り戻す/救いがもたらされる/困難に打ち勝つ時/苦しみが和らぐ/メンターとの出会い/不調が回復する/人生捨てたものではない

正位置での意味

ペンタクルの5の正位置は、何らかの失敗や計画性の乏しさから、自分が大切にしていたものを失うことや、経済的な困窮に追い込まれることを表します。ここで言う“大切なもの”とは、物質的なものや実態があるものを指しますので、大切な人や思い出の品やお金、自分自身の健康を損なう可能性があります。失ってからその大切さを痛感し、ないがしろにしてきた人は反省するでしょうが、気付いた時にはもう手遅れになっている場合が多いです。そして、物質的な面での貧しさは自然と精神的な貧しさも引き寄せます。心の拠り所がないことに気づき、一気に寂しさを痛感し、孤独感に苛まれそうです。また、大切なものを失うことで生きていくための活力が湧かず、肉体的にも衰退する傾向があります。このカードは、そんな苦しい状況の中でも生き抜くために、今何をするべきか、これ以上失わないために何ができるのか、自分と向き合う必要があることを示しています。

危機的状況にありながらも、誰からも助けを得られにくい可能性もあり、現実世界に失望することがあるでしょう。基本的に、ペンタクルの5は金銭面や経済面での困窮を表しますが、健康上の問題や、何か物理的な問題における失望を示唆することもあります。時には、自分の能力や与えられた役割を上手に使いこなせていないことを示唆している可能性もあります。自分の潜在能力に気付いていないことさえあるかもしれません。

自分に必要なものが不足していることで、気持ちにもゆとりがなくなりますが、このカードに描かれている通り、あなたと一緒になって頑張ろうとしてくれるパートナーの存在に気づいてください。一緒になって苦しい状況を乗り越えてくれる人がいるなら、その人とはこの先何があっても助け合えるパートナーシップを築けるでしょう。

リーディング例

愛に関して占った場合
ペンタクルの5の正位置が愛について出た場合、ふたりの関係があなたのエネルギーを浪費していることを示唆します。たくさんの時間やお金を費やしてきたにも関わらず、見返りがほとんどないと感じているでしょう。このカードは、感情的な貧困や制限、不幸を示唆しています。あなたの期待が裏切られたり、大切な人や愛を失うなど苦しい状況に追い込まれそうです。誰かに手伝ってもらったり、仲介人がいたとしても、その人物があなたを裏切る可能性がありますので、安易に頼るのはやめたほうがいいでしょう。あるいは、深入りするべきでなはい関係を暗示することもあります。常に金欠な恋人の存在や、妥協の末に付き合うことを決断することを示唆します。このカードに描かれているように、辛い時も一緒にいてくれる存在がいることを示唆することもあります。生涯を通じて寄り添いあえるパートナーの存在を表すこともあります。そういう人がいるなら、その人のことを大事にするべきです。
勉強や仕事に関して占った場合
ペンタクルの5の正位置が仕事について出た場合、責任やプレッシャーに押し潰されて、仕事に対する活力失いかけることを表します。あるいは、自信ややる気をすっかり失ってしまったり、事業の失敗により大きな打撃をうけるなど、精神的なダメージがあることを示唆します。精神的に滅入ることで肉体的にも疲れが溜まりやすく、体調を崩すことも考えられます。仕事における契約や交渉の成立は困難であり、プロジェクトが失敗してゼロからのスタートを余儀なくされる可能性もあります。会社の業績が悪化するなど、リストラや解雇を言い渡され職を失うことも有り得ます。先行き不透明で計画が立たない状況に絶望感を覚えるかもしれません。今手元に残っているものに感謝することを忘れず、自分にできることから少しずつやっていきましょう。
お金に関することで占った場合
ペンタクルの5の正位置がお金について出た場合、クレジットカードの支払いやローン返済が滞るなど、財政的に困窮している状態を示唆します。このカードは、損失や財政難、借金や絶望感を示しています。散財や無計画な出費がかさんだことにより困窮したのなら、ライフスタイルの見直しを行い、何が本当に重要であるかを見つめ直す必要があります。

逆位置での意味

ペンタクルの5の逆位置は、正位置の意味合いが和らぎ快方へ向かう場合と、正位置の悪い意味合いが強くなる2パターンあります。

まずは、正位置の意味合いが和らぐ場合を解説します。このカードは、逆境の後の回復や継続していくことを示しています。あなたは自分の内面と向き合い、物事を諦めずに継続する強さを見出します。このカードは最悪の事態が終わったことを知らせることもあります。また、物質的な困窮を経て、精神世界への理解を深めていくことも意味します。スピリチュアルなことに関心を示すようになったり、霊的な道で生きていくことを志すようになるかもしれません。例え、物質的なことで貧しくても、精神的な世界を信じることができれば心のダメージは和らぎ、違う観点で自分らしい幸せを見つけることができるでしょう。物質的なものを重要視する価値観から自分を解き放つことができれば、現実苦の中にいながらも精神的な喜びを得ることができます。精神面が回復することで、徐々に現実苦も和らいでいきます。

次に、正位置の意味合いが悪くなる場合、経済的なダメージとともに精神的なダメージも大きくなり、路頭に迷うような状況に陥る危険性があります。不安や混乱、パニック状態になって心のゆとりも失うため、冷静な判断ができず自暴自棄になる可能性があります。かといって助け舟を期待できない状況に、ただただ立ちすくむしかないかもしれません。この状況から抜け出すためには、人に頼る気持ちを断ち切り、今自分に残されているわずかなものを活かして、少しずつでも前向きな行動に移していくことです。今の状況を招いた原因は少なからず、あなたの過去の行いから来ています。自分の改善すべき習慣を改める謙虚さを持ちましょう。そして、困難を乗り越えた後の成長した自分を思い描きながら、未来を信じることです。

リーディング例

愛に関して占った場合
ペンタクルの5の逆位置が愛について出た場合、満たされていない関係を手放し、より良い関係を模索し始めることを示唆します。または、失恋などの困難な時期から立ち直り、心の傷を修復するために前向きな活動をすることを表します。これまで恋愛で苦労してきたけど、やっと報われる時が訪れる予感や、心が通じ合わなかった相手とやっと通じ合うことができる喜びを示唆することもあります。別れを決意したことで和解できることも表します。正位置の意味が強まる解釈では、大切な人を失うことや、金銭的な問題が大きくなることで、なかなか再起できず苦しむことを表します。
勉強や仕事に関して占った場合
ペンタクルの5の逆位置が仕事について出た場合、仕事を失うことや仕事における失望を意味しますが、そのことがきっかけで、より良いものを見つけることを意味します。職を失ったとしても、求職活動がうまくいくかもしれません。職業訓練校などの学びの場で、新しいスキルを学ぶなど、前向きな行動に結びつけることができそうです。また、仕事における問題を解決するために、頼りになる上司や先輩に相談するなどして、解決の糸口が見出せる可能性もあります。あるいは、重くのしかかっていた責任やプレッシャーから、やっとの思いで解放されることを表しています。または、喪失や障害が発生した後の再建を示唆します。正位置の意味が強まる解釈では、大切なもの(地位や収入など)を失うことで満身創痍になる可能性や、希望が見出せずに塞ぎ込んでしまう可能性を示唆します。
お金に関することで占った場合
ペンタクルの5の逆位置がお金について出た場合、最悪の状況まで落ちに落ちて、後は這い上がるだけの状況であることを示唆します。このカードは新たな幸運を示すカードであり、穴から抜け出して、他の人の助けを借りるなどして財政的にも健康的にも回復することを意味します。ローンの返済や借金の返済において、返済の目処が立つかもしれません。正位置の意味が強まる解釈では、金銭的な困窮で首が回らなくなり、生活レベルがどんどん落ちていく可能性を示唆します。

カードを読み解くポイント

多くの場合、このカードは謙遜や貧困、苦難の態度にある二人組(カップルまたは家族)をカードに描きます。彼らの絶望と苦しみは明白です。二人の頭上には教会の窓にステンドグラスが描かれていますが、それは物質的なものより精神的なものの価値を見出す時であることを強調しています。

このカードが占いで出た場合、カードの向きに関係なく、困難やピンチを示すカードです。現在を示す位置にこのカードが現れたら、十分な警戒が必要です。大切な何かを失う可能性を示唆するので、身の回りの人や物への配慮を欠かさず行うようにしてください。

カードの意味を更に深く考察

ペンタクルの5は物質的な貧しさを示すため、経済面や健康面での困難や困窮を表すことが多いでしょう。このカードの残酷なところは、自分ではどうにもできないと感じているにも関わらず、周囲からの助けを得られにくい状況であるということでしょう。そんな中でどうやったらこの危機的状況を乗り越えられるかというと、物質的な価値観に重きを置くのをやめ、精神世界に導きの光を見出すことです。あるいは、カードに描かれているパートナーの存在となるべく、自分に残されたものに感謝し、乗り越える糧とする方法です。

現実的な困難に直面した時こそ、一緒にいてくれる存在や物が自分にとって「本物」であることに気づける時でもあります。ピンチはチャンスという状況が当てはまるかもしれません。自分にとって何が大切で感謝すべきなのか、自分は物質的なことに囚われすぎていたんじゃないか、といったことを問いかけ、自分と向き合う機会を作ってくれるカードでもあるのです。