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審判(The Judgement)

このカードには、ラッパを吹く天使と海に浮かぶ棺には天を仰ぐ人間の姿が描かれています。過去に起きた出来事で忘れ去ったはずの気持ちや感情が蘇り、その経験をリサイクルできる可能性や、これまで積み重ねてきた結果に対する評価を意味します。あなたが転換期を迎えていることを表します。

キーワード

正位置 – Upright –
復活/覚醒/判決/解放/救済/気づき/許し/真の目覚め/報い/再生/公開/使命/裁き/勝利/変容/発言/告知/最終判断/洞察力/心機一転/移行期/因果応報/転生/再評価/蘇生
逆位置 – Reversed –
復活不可/最終決定/忘却/不変/未公開/悪い知らせ/諦め/家族/自己判断/孤立/停滞/公開/心配事/遅延/復讐/報復/恥/罰当たり/非難
英単語
Awakening. Breakthrough. Self-realization. Transformation. Waking up latent powers. Atonement. Judgement. Choices. The need to repent and forgive. Rejuvenation. Assessment. Rebirth. Promotion. The need to consider how one’s actions affect others. Stagnation. Legal settlement. Sense of breaking free of old repressions.
人物像
完璧な人なんていないと悟り赦す人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛もう一度付き合う/別れた相手とヨリが戻る/良好な関係を保つ/告白される可能性/プロポーズや告白をする/プロポーズに応じる/諦めかけた恋にチャンス到来/家庭を築くための覚悟を決める/結婚を決める/嬉しい展開に恵まれる/過去を整理する/再婚 誤解によるすれ違い/別れた人への未練が残る/別れ話を切り出す/別れ話をされる/臆病になって踏み出せない/恋人との溝が埋められない/気後れする関係/根も葉もない噂に悩む/結婚できない/復縁の可能性がない/実らない恋/残念な恋/無念の恋
仕事土壇場で力を発揮できる/技術やスキルが向上する/初心に返る/宣伝や広告に資金を投じる/医療関係の仕事/リサイクル関係の仕事/家族経営の会社/地道な努力が実を結ぶ/退職した会社に再就職/やりがいを感じる仕事/起死回生のチャンス/重圧から開放される 思い込みによる失敗/会社の決定に納得できない/チャンスを取り逃す/挫折を味わう/無謀な挑戦で玉砕する/大事なところでミス/会社の指揮が下がる/仕事への覚悟が足りない/思い通りに仕事が進まない/やる気のなさが露呈して信用を失う/報われない努力/大変な作業を後回しにする
その他罪悪感の解放/覚醒する/心の声に従う/新しい視点/チャンスの訪れ/マンネリを打破する/自分の生きる意味/新たな方向性が見つかる/呼びかけに応えない/最後のチャンス/再び活力がみなぎる/新たな次元へ移行/白紙に戻す/死から蘇る/新たな人生を踏み出す/休眠からの目覚め/一皮むける/トラウマからの脱却 求めに応じない/覆せない結論/罰を受ける/否定的な判断/目には目を歯には歯を/不満の残る終わり/古いやり方に執着する/手遅れになるまで先延ばしにする/過去に縛られている/呼びかけを無視する/悔いが残っている/過ぎたことにこだわる/がっかりする知らせ/傷口がひらく/思うような結果が出せない

正位置での意味

審判の正位置は、今までの努力が報われ、不死鳥のごとく飛び立つチャンスを掴むことを意味します。また、日常的なことにおけるスキルや技術力の目覚ましい向上も表します。一方、家族を象徴するカードでもあり、家族や恋人、友人など身の回りの大切な人たちと深い絆で結ばれることも暗示します。自分の中に眠っていた才能の開花や、内に秘めた思いが叶うなど、嬉しい結果がもたらせるかもしれません。自分ひとりで生きてきたのではなく、誰かに見守られていたんだという実感を得られて、精神的な幸福感を得ることができるでしょう。

過去の出来事との縁を感じさせるカードでもあるので、過去に感じたことや経験したことを鮮明に思い出すことで、点と点がつながるような出来事があるかもしれません。嬉しい知らせが届いたり、今後の飛躍を思わせる前触れがあるでしょう。あたなに起きることがなんであれ、なにか重要な変化を知らせる出来事だと感じるでしょう。その呼びかけに耳を傾け受け入れることで、成功の道を進むことができそうです。あるいは、自分が誰かに対して呼びかけていることも示します。天使からもたらされる突然の告知は、あたなの「ひらめき」となって舞い降りてくるでしょう。

審判の正位置は、瞬時にチャンスを掴めること、温め続けてきたアイディアや思いを解放することを意味します。過去に「終わった」と思って諦めかけていたことが復活し、人生のターニングポイントとなる可能性があります。

あるいは、物事に一つの区切りがついて、新たにスタートできる機会を表します。能力の出し惜しみはせず、思う存分自分の実力を発揮して進みましょう。

リーディング例

愛に関して占った場合
審判の正位置は、ふたりの将来に関して覚悟を決めるべき時を表します。結婚を決意してプロポーズしたり、プロポーズを受けることを暗示します。ならびに、告白したりされることも暗示します。また、パートナーに対して素直で穏やかな気持ちを持てて、良好な関係を築けそうです。あるいは、諦めかけていた恋に、再びチャレンジできる機会が訪れることも示唆します。自分の気持ちに正直になれれば嬉しい展開を期待できます。
勉強や仕事に関して占った場合
審判の正位置は、あなたがこれまで種をまいてきたことがようやく花開き、土壇場で能力を発揮できる暗示です。今までの努力により、スキルや技術力がぐんぐんアップするでしょう。自分で自分を褒めてあげられる状況です。自分の頑張りを評価し、新たなステージに挑むべく人生の岐路に立っています。魂を込めて打ち込める仕事に出会えたり、開花した才能によって新しい可能性を見いだせるでしょう。進むべき道の決心もつき目標達成まっしぐらです。一度は不合格だったのに、繰り上げ合格などの事態が起こる場合も、このカードが出ます。
お金に関することで占った場合
審判の正位置は、お金へのこだわりを捨てることで逆に収入を得ることができることを意味します。一度失われたものを再び手に入れることも暗示します。また、金融問題の選択に直面していて、その決断は未来に大きな影響を与えることを示唆します。他の人のアドバイスを求めることもできますが、決定できるのはあなただけです。あなたの信念に基づいてお金を使うなら、正しい選択ができるでしょう。募金活動や、困っている人のために使おうとする渾身的な姿勢に幸運が訪れるでしょう。

逆位置での意味

審判の逆位置は、過去の行いに対する後悔の念や、挫折感を味わうこと、人からの厚意や助けを受け入れることができない閉ざされた心を暗示します。期待はずれの悪いニュースが飛び込んでくる可能性もあります。自分が想定していたより状況は悪く、努力も報われない状況にがっかりしているかもしれません。しかし、ガッカリしているだけではダメです。今からでも遅くないので、もう二度と後悔しないように、新たなスタートを切りましょう。その際、周囲から得られるサポートは素直に受け入れるべきです。それが自分自身のためにもなり、相手の喜びにも繋がります。挫折した経験や後悔したことを教訓にして、新しい目標に向かってここから始めましょう。

審判の逆位置は、「目を覚まして方向性を見直しましょう」という呼びかけがあるにもかかわらず、聞く耳を持とうとしていないことへの警告を暗示します。せっかくのやり直すチャンスを棒に振ることは、物事の停滞や閉塞感に繋がります。呼びかけの声に耳を傾けられないのは、変化することへの恐怖心が邪魔しているからじゃないでしょうか。また、過去のトラウマを引きずるあまり、勇気が出ないことも考えられます。後悔の気持ちや自己批判があなたの行く手を阻んでいるようです。ここは勇気を出して、変化を受け入れてみましょう。きっと、過去に経験した挫折や後悔も無意味じゃなかったことに気づける出来事があなたを待っています。

審判の逆位置は、自分の人生を取り戻すために弱い自分と向き合い、変化を受け入れることの大切さを伝えています。

リーディング例

愛に関して占った場合
審判の逆位置は、誤解によるすれ違いや身に覚えのない噂によって、ふたりの関係にヒビが入ることを暗示します。本人の口から直接聞いたことだけを信じるようにして、伝達不足を解消できるよう、コミュニケーションを蜜にとりましょう。あるいは、過去のトラウマにより、臆病になってしまっている状態を示唆することもあります。もしくは、パートナーが自分の選択に対して批判的だと感じるかもしれません。このカードは、あなたの選択と後悔、また、あなたが果たすべき責任を果たせていないことに対する警告の場合があります。
勉強や仕事に関して占った場合
審判の逆位置は、自分の思い込みからくる失敗や、失言などによって信頼を損ねることを警告しているかもしれません。あるいは、努力が報われないことや、助けてもらえないことを意味する場合もあります。現在の職場で自分のやりたいことが見つからないことに対して不満があることも示唆します。また、将来が不安で路線変更に消極的なことを表している可能性もあります。もしくは、実力不足の状態でチャレンジして周囲に迷惑をかけたり、大切な局面で不調が目立つことも意味します。あるいは、あなた自身や誰かの間違った選択により、悪影響があることも意味します。 また、あなた自身や他の人に対して厳しい評価を下しているもしれません。なお、もっと頑張ればよかったなどと後悔することも示唆します。
お金に関することで占った場合
審判の逆位置は、利益を重視しすぎて損益が大きくなることや、タイミングを逃して損失につながることを暗示します。正しい分析ができず判断を見誤ることや、噂に翻弄されて損失を被る可能性もあります。あるいは、安全に資産を守ることを考えすぎるあまり、重要な決断や判断をせずに先延ばしにするかもしれません。このカードは、法的決定やその他の金銭問題について不満を抱いていることも意味します。大切な財産を失いかねない展開も示唆します。タイミングの悪さが損失につながる傾向がありそうです。

カードを読み解くポイント

審判は、新たなインスピレーションや洞察、啓示によって過去に諦めたものが蘇り、再び目の前に現れることを表します。「最後の審判」の始まりを告げる天使や、墓から蘇る死者たちは、そのことを象徴しています。

また、大きな決断や判断、評価を示すカードです。このカードは、どんな状況であっても重要な決断を迫られているときを示します。また、過去の出来事が今につながっていることを象徴します。過去の行いによって今が創られていて、その評価が下される時なのです。問題を先送りにしてきた人はそのツケを払う時がきたことを知らせますし、地道な努力で夢を追いかけてきた人にとっては、その夢が叶うことや成功するためにさらなるステージアップのチャンスを与えられるでしょう。

このカードが出たら、過去の出来事に対して新たな気持で向き合うことができて、そうすることで一つの終わりを迎え、新しい世界へと出発できるでしょう。過去の経験から学びやひらめきを得たりして、今の状況を乗り越えていくきっかけとなります。例えば、今までギクシャクしていた相手を違う角度から見ることができ、関係が良くなるなどです。

カードの意味を更に深く考察

わたしたちは19.太陽を経て、生命の喜びや幸せを感じ、光に満たされた存在であることを自覚したことで、様々な幻想や恐怖から解き放たれます。わたしたちはひとりじゃないことを確信し、歓喜します。内側から溢れ出る温かい気持ち以外にも、外部からもたらさせる気づきも得ます。人生において、何らかの大きな変化を起こすための”決断”をしなければいけないことがあります。そしてその状況に対してわたしたちは、過去の経験や実績、積み重ねてきたものを無意識に判断材料として使います。これが審判でいう”呼びかけ”を意味します。決断や、選択は、あなたの今までの歩みを元になされるので、的確で正しいものでしょう。

カードには大きな天使と、そびえ立つ山々が描かれていますが、山は「積み重ね」を表します。積み重ねたものの上に、天使がラッパで気づきを与えるのです。

ところで、審判のカードの真上に位置する精神レベルの13.死神は”解体”を示していました。13.死神では、手放すことに対する恐怖や不安を表し、それを克服することで新たな世界が拓けるとしていました。それに対して20.審判では、再生すること、復活することに焦点を置きます。

審判のカードは、11.正義のように、過去に経験した個人的な出来事よりも、もっと大きなものの一部として受け入れなければいけないからです。自分ひとりが救われるだけでは、世界は救われたとは言えません。世界のどこかに奴隷や貧困に苦しむ人がいて、その人達も救済されないと”真の平和”とは言えません。このカードの規模は、そういった大きな規模での選択、判決、評価を意味します。自分やすべての存在が大きな力の一部であることを意味します。

審判のカードは、有名な聖書の一節「最後の審判」の一場面です。世界の終わりが訪れ、イエス・キリストが死者を蘇らせ、死者を裁く(人々を天国と地獄に分ける)場面を描いています。聖書には世界の終わりがいつ訪れるのか明確に記されていないことから、「今すぐかもしれない」ということを思わせます。常日頃から準備を怠らないようにという教えが新約聖書では繰り返し説かれているのです。

ウェイト版の絵柄から読み解く

このカードに大きく描かれる天使の姿は、七大天使の一人「ガブリエル」だとされています。聖書には、世界の終わりが訪れた時、ガブリエルがラッパを吹き鳴らし、人々に最後の審判を言い渡したとされています。

ガブリエルが持つラッパは神様からのお告げ、啓示を表します。これから何かが起こるのか、何を言い渡されるのかは、その人がこれまでどんな道のりを歩んできたかで決まります。

遠くに見える山岳は、最後の審判を受けた後に超えていくべき試練を表しているのでしょうか。この山の向こうに新しい世界がひらかれていることを予感させます。

海に浮かぶ棺とその上に乗っている人間たちは、棺の中から蘇る死者です。死者たちは誰も衣服を着ていません。これは、これまで歩んできた道のりで無駄なものを削ぎ落とし、まっさらな心で最後の審判をむかえることの覚悟を表しているのかもしれません。海は人々が生まれる前にいた母体の中の羊水を表しています。人間の生まれ変わりによる新たな世界の幕開けを象徴しています。