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月(The Moon)

このカードには、犬と狼が月に向かって吠えている様子が描かれています。月は、無意識、夢の領域、想像力、および精神的な印象を象徴する魔法の、神秘的なカードです。常に変動する状況に対して不安を抱き、精神が落ち着かない状態を示します。

キーワード

正位置 – Upright –
不透明な未来/迷い/不安/混乱/欺瞞/過ち/幻滅/動揺/揺らぐ/情緒/イマジネーション/怪しい/詐欺/疑惑/偽り/中傷/神秘/想像/妄想/長引く状況/隠れた敵/ごまかし/変動/夜/幻影/非現実/曖昧さ/誤解/不安定/悪夢/抑うつ/影/寂しさ/懸念/ファンタジー/幻想的/現実逃避/思い込み/狂気的
逆位置 – Reversed –
不安解消/緩やかな/夢/想像/出口/成長/内観/ミステリー/ぼやけた/自発的変化/階段/循環/無意識の知識/月経周期/本能的直感/想像力/謎が解ける/解明/気づき/負けない精神
英単語
Illusion. Salvation. Mercy. Mystery. Emotions. Sensitivity. Artistic talent. The unconscious. Hidden mental power. To forget oneself. Drugs. Dreams. Extrasensory perception. Intuition. Secrets revealed. Intrigue. Gossip. secrets.
人物像
人を惑わしはぐらかすことが上手い人。本心が見えない人。

ケース別キーワード

case正位置逆位置
恋愛 相手の気持がわからず不安になる/気持ちが揺れている/先が見えない恋愛/恋人が浮気しないか心配になる/三角関係の不安/ミステリアスな相手を好きになる/相手の言動が気になる/恋人がいる人を好きになる/精算できない恋で悩む 相手の性格がわかってくる/進展が望めそう/試行錯誤しながらも交際は進む/夢のような恋愛から目が覚める/浮気や不倫が明るみになる/相手の本心が見えてくる/受け身な姿勢が好結果/静かに待つことが吉/一緒の時間が増える
仕事 今の職場で先が見えない/自分の能力に対して自信を持てない/今の専門職が自分に合っているかわからなくなる/仕事に対する将来が不安になる/夜間勤務や夜の仕事/抜け駆けされる/アパレル業界で活躍/流行の入れ替わりが激しい業界が吉/見通しが甘く失敗 仕事に対して抱いていた不安を払拭する/仕事に関する迷いが消える/自信がないなりに前進することで力が備わる/ミスをしていた真因を突き止める/失敗は成功の元になる/細かいことに気づける/時間はかかってもいい方向へ
その他見えない未来/未知からくる恐れ/漠然とした考え/約束が果たされない/状況が掴みにくい/現時点では不安定/闇の中でうごめくもの/被害妄想的な考え/情緒不安定になる/その場の空気に流される/妊娠初期/将来に対する漠然とした不安/不安が無気力さを生む/移ろいやすい様/不安が募る/秘密や隠し事を抱える 真実が明らかになる/不安が消える/ゆっくりする/目に見えない影響/精神的な気づきを得る/物事は見た目通りではない/恐怖に立ち向かう/誘惑や弱い心に負けない/精神的な不安から開放される/敵の正体がわかる/勝手な思い込みによる誤解/徐々に判明する/なんとなくでトラブル回避/悩みの原因に気づく

正位置での意味

月の正位置は、あいまいな状態で移ろいやすい状況を表していたり、隠し事をすること、ごまかされて混乱に陥ることを表します。このカードが示すのは”悩み事”や”揺らぎ”です。色んなことに不安を覚えます。現状を打開するためには、周囲を「どうにかしよう」と考えるよりも、自分の”内面に潜む弱さ”に目を向ける必要がありそうです。不安を抱えているにも関わらず、状況は変化していきますので、柔軟に対応できるよう努める必要があります。嘘をついたりつかれたり、肝心なことが不透明なまま進む状況に対してイライラが募りそうです。十分な警戒心を心がけて時には気分転換をしましょう。月は精神世界を示しており、心の中にあるイメージが月によって混乱を招き、本来の自分を見失ってしまうことを暗示します。

月の正位置は、掴みどころのない状況に動揺して不安定な気持ちを抱えていることを表しています。また、月は”影”を表すこともあるので、表面化していない影の部分に真実が隠されているかもしれません。今認識している情報だけでは不確かなので、急いで結論を出すことは控えましょう。今は大きな決断をするべきときではありません。

月の正位置は、奇抜な考えや感情、夢や恐れを経験する可能性があることも示唆します。それは、自分の直感力が強まっていることの現れでもあるのです。想像力は増しますので、不安を払拭することができた時は人生の豊かさを手に入れることができるでしょう。

あるいは、被害妄想や自分の思い込みで悩みを生み出している場合もあります。自分が認識しているものの裏側にもっと違う意味が込めたれていて、その裏側を見つめようと努力すれば、妄想も次第に消えていくでしょう。妄想しやすくなる一方で、イマジネーションが高まる時期でもあるので、芸術的な活動を行うにはいいタイミングだったりします。創作活動を通じて、自分の不安や恐怖とうまく対峙できるかもしれません。

リーディング例

愛に関して占った場合
月の正位置は、相手の考えていることがわからなくなったり、ふたりの将来を不透明に感じて不安になることを暗示します。相手のちょっとした言動がいちいち気になってしまいます。相手への不信感から、複数の異性が気になり出す可能性も暗示します。そんなあなたの様子を察知した相手からは、不信感を抱かれそうです。他にも、恋人がいる人を好きになってしまったり、略奪愛に走ってしまう危険性も示唆します。精算できない恋愛に悩まされる可能性を示唆します。
勉強や仕事に関して占った場合
月の正位置は、自分の知らないところで話が進んでいたり、誰かに抜け駆けされたり、出し抜かれることを暗示します。また、根回しが必要になる仕事を表すこともあります。感情的な、不確実な、変化する職場環境を指し示すこともあります。裏側に真実が隠されているかもしれず、幻想や秘密があなたを混乱させる可能性があります。あるいは、コロコロ気が変わる仲間の裏切りを警告するときにも、このカードが出ます。ただし、このカードが仕事運で出ると、流行り廃りの激しい業界でチャンスを得られる可能性を示すこともあります。
お金に関することで占った場合
月の正位置は、先行きが不透明で、クレジットカードやローンの返済計画の見直しが必要になる暗示です。資金調達ができていないのに、先にローンをくんでしまったり、首が回らなくなるかもしれません。不安を埋めるために衝動買いをしてしまう可能性もあるので、注意しましょう。今は大きな買い物は控え、先の見通しがたったタイミングに検討するべきです。大きな決断を下すのに最適な時期ではありません。心を落ち着けてパニックに陥らないようにしましょう。月は、財政状況の浮き沈みや、変化が生じることを指すこともあります。

逆位置での意味

月の逆位置は、今まで不安に思っていたことに対して解決の糸口が見えてくること、敵の正体が判明したことで打開策を打ち出せるようになったことを意味します。正体がわかることで、対応が簡単に思えるでしょう。また、ギリギリセーフでピンチを切り抜けられたり、トラブルから逃れられることも示します。感情的な面よりも、現実的な視点を重視した方が問題を切り開いていけそうです。

また、不安や恐怖を感じていても、弱い心から目を背けずひたむきに対処していれば、自ずとやるべきことが明確になり、予想していたよりも手こずらずに問題を片付けることができそうです。機転の効いた直感が浮かぶでしょう。非現実的な妄想ではなく、現実的な分析と的確な対処で道を開いていける暗示です。

月の逆位置は、混乱や不透明な状況から抜け出そうと努力している状態を表すこともあります。そのまま努力していれば、少しずつ真実が明らかになり解決できます。他にも、月の逆位置は、女性の婦人科系の症状や問題を示唆することもあるので、病院に検査へいくこともオススメします。

リーディング例

愛に関して占った場合
月の逆位置は、ふたりの間にあった問題が解決できそうになったり、仲直りの兆しがあることを象徴しています。このカードは、自発的な行動を起こすよりも、受け身でいることが好結果につながります。相手の本心が見えてくることで、迷いや不安が消えていき、自分の気持ちも明確になってくるでしょう。今は不安な気持ちを紛らわすために行動的になるよりも、信じて静かに待つことによりいい方向へ向かいます。あるいは、とても創造意欲に溢れている繊細なパートナーを表すこともあります。他にも、母親や育児の問題に取り組んでいることを表すこともあります。
勉強や仕事に関して占った場合
月の逆位置は、失敗後のチャンス到来を暗示します。失敗したおかげで成功の糸口が見つかりそうなので、失敗したからと言って焦る必要はありません。ひとまず、このまま様子を見ながら続けてみましょう。このカードは”繊細さ”を象徴していて、人が気づかないところに気付けることを意味しますので細やかな気配りができる時です。基本に忠実に、焦らず時間をかけることが大事です。小さな希望の光を見逃さないように、コツコツと前進しましょう。あるいは、秘密、または隠れた状況が明らかになることを意味することもあります。他にも、新月のタイミングで何かを始めた場合、満月に達したタイミングでプロジェクトが達成される可能性を示します。
お金に関することで占った場合
月の逆位置は、地道に続けてきた節約により目標金額を達成できることや、創意工夫したことがいい結果につながることを暗示します。そのお陰で、より一層貯金へのモチベーションが上がります。今後自分がやりたいことを叶えるための資金を調達ができることも表します。このカードは、あなたの本能的直感と知性に耳を傾け従うことをススメています。気持ち的にはまだ不安定かもしれませんが、直感力は優れている時期ですので、感情よりも直感を信じてみましょう。なお、臨時収入をあてにせず、堅実で計画的な姿勢が大切です。

カードを読み解くポイント

月のカードは、不安、裏切り、曖昧さ、不安定さを表します。現実的で合理的な考えができなくなり、無意識的な心のゆらぎが生じます。現実的なことに重きをおいてきた人にとって、目の前の状況が読めないことに対して不安を覚えうろたえるでしょう。普段は冷静な対応ができる人もミスをしてしまったり、自ら嘘をついてしまったりしてトラブルを起こしてしまうかもしれません。また、気まぐれで不透明な状況に振り回されて疲れ果ててしまう可能性もあります。

月のカードは、表面化していること以外に、真実や根本原因が隠されている可能性があることを示唆しており、隠されていたことがこれを機に表へ出てきてしまうことを暗示します。そのため、自分の本音が露呈することや、秘密にしていたことがバレてしまったり、誰かに嘘を疲れていたことに気づいて傷つく可能性も示唆します。

また、何事においても、生理的な感覚が優先される傾向があり、「快適」か「不快」かで判断しがちになります。

カードの意味を更に深く考察

17.星のカードには未来に向かうための道は記されていませんでしたが、18.月にはど真ん中に道が描かれています。これは、深い闇の中、迷いながらもその道を通過しなければならないことを意味しています。少しずつでも前に進みながら不安や恐怖と戦い、弱い自分を克服することで次のステージへ上がれるのです。17.星ではまだ具現化していないインスピレーションやひらめきを象徴していましたが、無形だったものを有形化するための過程が「月」なのです。無意識の導きを意識に変換するためには、現実社会における影の部分にも焦点をあてて、秘密や不正をあらわにする必要があります。内的なエネルギーをみなぎらせた17.星から、今度は対外的なことに意識を向けていくのです。

月の薄明かりは太陽の光を反射しているものです。反射された光はぼんやりとしていて、生き物の感情を揺さぶります。太陽の生命エネルギーはそのままに、反射光はどこか不確かであいまいなものです。満月の日には犯罪率が増えたり、自殺者が増えると言われています。それは、未知への不安を掻き立てられていてもたってもいられない精神に追い込むからかもしれません。

月の「18」という数字は8.力と関連しています。8.力のライオンは女神によって手懐けられていましたが、月にはなだめてくれる女神はおらず、心をかき乱す月明りの元、犬と狼は野生にかえってしまうのです。超意識に眠っている野生をここであらわにし、17.星で得たエネルギーを現実世界で使えるように変容させる必要があります。

月の数字を分解して足す(1+8=9)と9.隠者の数になります。9.隠者は誰かに導かれることもなく自分自信で道を切り開きました。同じく月も、導いてくれる人はいない中で自分と向き合い、前に進むしかないことを意味しています。

月明かりは、恐れや不安で波立つ感情があるにもかかわらず、表面的には安らぎと静けさも与えてくれます。月の周りの32本の光線は、カバラ数秘術の解釈から「慈悲の面」を強めるとも言われています。月明かりの光たちはよく見ると16.塔と同じく、ヘブライ語で神の名前の最初の文字「ヨッド」に似た形となっています。これは「神のめぐみ・いつくしみ」を象徴します。不安や恐怖から目をそらさず勇気を持って前進するなら、深い想像力によって安らぎを得ることができるでしょう。

また、月は月経周期で満ち欠けの変化をすることから、女性の受胎能力を象徴することもあります。月経によって大量に血を流したとしても女性は死にません。月経の数日前から月経中は感情が高ぶりますが、心的な力の高まりも強くなるのです。心的な覚醒により、新しい自分に生まれ変わり、人生の豊かさを手に入れることができます。

ウェイト版の絵柄から読み解く

横顔が描かれた月をよく見てみると、三日月、半月、満月と、月の満ち欠けを表していることがわかります。この月のサイクルは、状況が変化していてその変化は少しづつ止まることなく続いていることを意味します。

月の周りには光線のような光が放たれています。この光線は全部で32本あり、これを「10」と「22」で分解します。それぞれの数字の意味をカバラ数秘術の観点から見てみると、「10」は生命の樹の天球の数と一致し、「22」は特殊な数字で機械のような頭脳と激しい感情を意味します。

地上には、中央に小道があり、その小道を挟んで左右それぞれに1匹ずつ犬と狼が描かれています。犬は文化的な象徴とされることも多いです。一方、狼は野性的・猟奇的な意味を象徴しています。

水面から地上に上がろうとしているザリガニは、西洋でいう蟹座を象徴する生き物です。蟹座の守護性は月であることからザリガニは月との関連性が強いのです。また、ザリガニは地上と水中を行き来できる生物として、意識と無意識の間を行き来していることも表します。迷いや戸惑いも感じ取ることができるでしょう。

遠くに見える二つの塔は、次なるステージの入り口を表します。